Tuesday, December 23, 2014

CXホイール - Fulcrum Racing 5CX

以前書いたようにOrbea Onixを少しクロス寄りにスタイルを変えてみるためのパーツが集まった。その中心がフルクラムの5CXホイールだ。これはシマノ・フリー用が英国のショップではどこも欠品で、国内のSanaから仕入れた。LGの表記も加わった2014年モデルの最新版で、1600g台の重量(公称1690g)に期待していたのだが、実測では50gオーバーだった。簡単に考えていた作業だが、これは結構難航した。



用意した2種類の28c幅タイヤから軽い方のGatorskinをまずフロントに履かせた。次に遙かに分厚いContact IIをリアにセットしてフレームに組んでみると、幅はOKなのだが直径が大きすぎてフレームに接触する。5気圧なら1点軽くこする程度だが、6気圧では完全にアウト。28cタイヤはロードレーサーフレームに合わないものがあると読んでいたので、それを実地検証するハメになった。仕方ないのでGatorskinをリアに移したが、これがリム高の差からなのかはめ込むのがなかなか大変、どうにか収めたものの空気が抜ける。どうもタイヤレバーで中のパナレーサーチューブをつついたらしく、もう一度バラしてパンク修理からやり直し何とか事なきを得る。このGatorskinですらフレームとのクリアランスはギリギリだった。そんなわけでフロントのタイヤは買い直しだが、ツアー仕様の25c選択肢コンチネンタルGrand Prix TourとパナレーサーのRace D Evo2から前者を選ぼうと思う。

取り敢えず今日のところはフロントにはいつものパナレーサー23cを履かせてテスト走行してみる。まずはフルクラムのホイールだが凄く静かだ。逆回転時のラチェット音が聞こえない。そしてリアがGatorskinに変わっただけで足回りがかなりマイルドなものに変わった。雰囲気としては地に足が付いている感じの安定感とでも言うのだろうか、何となく長旅ツアーには相性が良さそうに思える。



A few months ago, I wrote about modifying my Onix road racer bike with slightly more CX flavor, and I have gathered the components the center of which are Fulcrum Racing 5CX wheels. Its version for Shimno cassette was unavailable in any net shops in Britain, and I ended up ordering them from Sana in Japan. The latest 2014 version carried the CX/LG mark on the rims. The setting was expected to be easy but it wasn’t actually.

I got 2 different kinds of 28c tires, and I first put the lighter Gatorskin in front. That was straightforward. Next, much heavier Contact II was installed in the rear wheel, but I found it touched the frame. I recalled that I had read about the possible size problem with 28c tires (and even 26c) in fitting with road racers. So the alternative is replacing Gatorskin from front to rear, but this time it was tough. The tire was very tight. It may be because of the difference of rim heights. I put everything in place, but the air didn't pump in. It looked like I touched the tube with the tire levers in the process. I had to start again from the scratch beginning with the repair of flat tube. In seeing Gatorskin in the rear, I recognized that it was eventually the wearable maximum for my Onix. An alternative 25c tire either Continental Grand Prix tour or Panaracer race D Evo2 needs to be ordered.

I then went out for a brief test run wearing the usual 23c Panaracer tire in front. The very first thing I noted with Fulcrum was its quietness. I did not hear the ratchet noise. The footwork got very mild by the mere change to Gatorskin tire. It feels reliably stable and therefore proably good in long tour rides.


Thursday, December 18, 2014

ハイレゾPCオーディオへ - Into High-Res PC Audio


PCオーディオという括りの中でハイレゾの存在感が高まっているので、そろそろ我が家でも腰を入れて環境整備を始めてみようかと考えた。これまではパイオニアのBDP-150という安物ブルーレイ・プレーヤーのフロントUSBスロットにメモリーカードを差し込んでファイル再生を試していただけだ。ここしばらく友人の同じ悩みにあれこれ付き合って検討の結果、彼はOPPOBDP-105を購入することに決めたが、こちらはそこまでの投資は難しいので息子のRME Fireface UCを巻き上げて、この年末で本格実験路線を走ることにした。
一般のPCオーディオはUSB-DACという製品を購入してPCUSBでつなぎ、オーディオシステムで再生するのだが、僕の場合はステレオ限定ではなくサラウンド音源も扱いたいので、選択肢がかなり限定される。一番シンプルな解法はHDMI出力がマルチチャンネル音声対応となった最新Mac miniAVアンプを直結することかなと想像しているが、我が家のiMacでは古くてその機能はないし、他のPCも、そしてオーディオ機器もHDMIは今もって未整備なので、結局ハードならOPPOプレーヤーしかないし、あとはソフトデコーダー・アプリ依存となる。

さて今回はまずケーブル。RMEの出力はバランスPhoneなのでPhone/RCA4本作る。早速オヤイデのサイトを覗いて、FurutechのプラグとAcross 750V2ケーブル3mを発注。ここまで凝る必要はないかと思いつつ、まあハイレゾだからと自己暗示するが、これで小1万の出費だ。ところがFurutechのプラグはボディが太すぎてRMEのユニットにはやや不適合だった。そのせいかどうかチャンネルアサインに不審な挙動などあり、他のケーブルを混ぜ込みでとにかく先に進む。RMEユニットはオーディオ・ラックの中に収めるので、PCとは5mUSBケーブルでつなぐ。これは安物で済ませた。

デコーダー・アプリはただではないが、どれもお試しダウンロードできるので、まずDSD128対応で音が良いと聞いていたHQPlayerを使ってみる。このソフトの場合ソースの再生30分というお試し制限になっているようだ。5.1PCMは問題なく処理したが、DSDマルチになると音がブツブツで連続再生しない。その可能性は聞いていたものの我がiMac2009では無理なのかも。それにこのUI$200も取る商品とは思えないくらい粗末で気持ちも遠のく。


そこで次にAmarra 3.0に挑戦。このソフトはかなりポピュラーなはずなのだが、如何せんDFFファイルを読んでくれないのでその場で却下した。


気持ちが滅入る中、最後にAudirvana Plus 2.0。お試しは約2週間、大晦日までと告知される。UIはややマシな部類。DSD128マルチのファイルもすんなり読み込んでスイスイ再生する。拍子抜けするくらいだ。パソコンで他の作業をするとノイズが乗ったり、処理が一瞬遅れたりするが、ほぼ連続再生できている。


さて音質比較だが、2Lのテストベンチ・サイトで各種フォーマットの音源を取り込み、手元にあるディスクとも比較再生してみた。以下はTrondheim SolisteneDivertimentiでの試聴。因みに比較に使用したプレーヤーはCambridge AudioのAzur 650。
DSD128の音がかなりスリムで低音が迫ってこないし、弦合奏の音もしゃくれてキツイ。SACDディスクも同じ傾向はあるが、もう少し質が高い印象だ。ところがBD版は別物というくらい楽器のリアリティ、音域バランスとも秀逸で、それはこの音源が元々DXD384での収録なのでDSD変換では劣化があるのかも知れないのと、あとはPC再生がハード再生のレベルに来ていないということなのだろう。DXDソースもダウンロードしてみたが、こちらはBDには及ばないもののかなりまともな音質に感じられた(但し192kで処理)。それにしてもAudirvanaはDXDまで再生してくれるんだ!あと、PCからの音はディスクより数dB低いという違いがあった。




Wednesday, December 3, 2014

ロ短調ミサ曲演奏会 - Bach B-minor Mass Concert


府中の森芸術劇場のウィーン・ホールに初めて入った。客席500程度の小振りなホールだが、立派なオルガンが目の前にそびえる。やや縦長の四角い空間で2階席はない。側壁面は吸音面と反射面を表裏に持つパネルで自在に残響時間を調整できる。今回は音楽を聞きに行ったのではなく、我々のコンサート、バッハのロ短調ミサ曲の会場となっていて、ステージで歌ってみる限り割とドライに感じるが、耳を立てるとほのかな響きが戻って来るのも聞こえる。2年半ほど前のことだが、「マタイ受難曲」の演奏会について書いた。その合唱団クール・ドゥ・シャンブルは常に古楽器との共演を続けていたのに惹かれて自分も参加しようと考えた。ところがグループは前回の演奏会で解散することを決めていたのだ。その後メンバーの強い希望からもう一度だけ取り組んでみようと動きだし、今回が本当に最後のプログラムとなって、僕も滑り込みセーフという機会を得たわけである。
弱小グループの挑戦というのは練習などにも多々課題は残したが、以前参加していた宗教的母体の合唱団よりは平均的に音楽意識が高いことが救いで、この難曲もどうにかまとめて客の入り85%の盛況の中で演奏会を終えた。それなりの達成感に浸る。


I visited Vienna Hall of Fuchu City for the first time. It is a compact concert hall with the capacity of some 500 seats, but a magnificently tall pipe organ is installed in front. It is a rectangular box with relatively narrow width and there are no upper floors. The side walls have flexible panels of reflective and absorbent surfaces that can reversibly rotate enabling fine tuning of reverberation time.
I did not go there to listen but we had our own concert, Bach's B-minor mass. Singing on the stage, I thought the acoustic sounded dry but if you carefully listen, one can sense the subtle reflection of sound coming back. I wrote about Matthew Passion concert about 2.5 years ago, and I became strongly obsessed to sing with period instrument orchestra, and decided to join this Choeur de Chambre, but they had concluded to dissolve after Matthew. Some members strongly proposed to extend their activity once again, and I thus managed to squeeze myself in the real final concert. This project itself was a tough challenge for such a small amateur group, but the hall was busy with 85% full audience and the performance was successful. Our long effort paid off.