Monday, June 12, 2023

Julia Fischer's Bach - ユリア・フィッシャーのバッハ無伴奏

廃番のSACDを中古品で入手したら、ジャケットなど印刷物がペラペラのコピー紙だったので、ネットでオリジナルのデータを探して本物らしいスリーブやトラックリストを作ることにした。少し前に諏訪内の新アルバムが落胆に終わったのを埋めてくれたのがフィッシャーで、しっかりとした技巧、もたれることなく確固とした推進力がある。この人の感性は波長が合うと感じたライナーノーツの訳起こしをしたので、一部を紹介しておこう

11歳の時、私はユーディ・メニューイン卿のコンクールでのヴァイオリン・クラスに参加しましたが、そこで彼が扱ったのはロ短調のパルティータでした。彼は当時80歳になろうとしていたにもかかわらず、今まで見たこともないようなエネルギーに満ちた人でした。フレーズに命を吹き込むための想像力!無駄な音や音楽的でない音は1つもない。装飾音のひとつひとつにたくさんのアイディアが込められていて、第1楽章を終えたときには、頭がパンクしそうでした。そのクラスの後で、その場にいた多くの同僚や他のヴァイオリン教師は、様式的に正しいものは何もなかったとか、バッハをあんな風に演奏すべきじゃないと言っていましたが、まあ、それは好みの問題でしかないでしょう。いずれにせよ、このクラスの後、私はバッハを弾くのが以前にも増して楽しくなりました。
その2年後、私はテレビのドキュメンタリー番組「L'art du piano」を観たのですが、その中にはグレン・グールドとレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏でバッハのピアノ協奏曲ニ短調の一部が放送されていました。幸運なことに、私はこの番組をビデオ録画していたので、この抜粋を少なくとも100回は巻き戻して何度も見ることができたのです。このような演奏を聴いたのは、本当に初めてでした!グールドがすべてを新たに発見して行き、まるでバッハが生き返ったかのようでした。彼の型にはまらない考え方、自由な精神、新しい道を切り開く勇気は、それ以来、私のお手本であり続けています。



The discontinued SACD I obtained was a second-hand set whose insertion was a mere sheet of photocopy paper. So I decided to look for the original data of its printed material in the net in order to create a jacket and track-sheet that look authentic for myself. 
After the disappointment with Suwanai's album a couple of years ago, it was this Fischer's album that refreshed the listening experience. The wavelength of this artist seems to resonate with mine, which seems self-explanatory in her liner notes telling her episodes with Menuhin and also Gould.