UAのマイレージが期限消滅する前に特典フライトに使おうと、北陸への自転車ツアーを計画した。元々、白骨温泉あたりから乗鞍岳越えで高山に入り、日本海に出るという壮大な構想をずっと前から抱いていたのだが、5月中旬の日程では乗鞍ルートはまだ開通しておらず、修正プランとしてまだ行ったことのない白川郷を起点に能登半島を走る4泊の計画にまとめた。
まず手始めに輪行の段取りだが、ひとつは輪行バッグとしてOstrichのOS500を使うことを考えた。対案は輪行箱のBikeporter
Proだ。今回は帰路、能登里山空港からが特典フライトで、どちらの場合も自転車を超過料金なしの手荷物預かりとして携行可能な選択だ。一方、往路については白川郷へは高速バスで入る以外の方法はない。そこでバス会社の手荷物規定を調べてみると「自転車お断り」と明記されている。僕はこれまでJRバスのトランクスペースに輪行袋を突っ込んで何度も草津などへ行っていたが、文句を言われたことはなかった。但し一昨年塩原に輪行しようとして新宿のバスターミナルで職員にストップを喰らった。その際は窓口やドライバーと話をして何とか事なきを得たのだが、最近は締め付けが厳しくなっているのかも知れない。そこで必然的に自転車は別送ということになる。
Ostrich OS-500 輪行袋 |
自転車搬送はヤマト、佐川、西濃カンガルーで扱っていて、それぞれサービス仕様が異なる。旅行中の融通性の面ではOS500輪行袋が有利かなと思ったが、初めての試みでフレーム等へのダメージも心配だったので、Bikeporter
Proをゲットすることにした。ここで、ヤマトの自転車便は基本輪行袋が対象で、箱の場合縦積みされることから、まず候補から外した。残る選択肢では西濃運輸の方がちょっと安心かなと専ら雰囲気でカンガルー自転車便にしたのだが、現地入り5月16日に向けてそろそろ手配をしなくちゃと、9日にネットの予約フォームを記入していくと、日程がダメらしく受け付けてもらえない。どうも最短での配送が18日らしい。これはいかに何でもリードタイムが長過ぎだ、直接相談してみようと西濃に電話をかける。すると、「実績のないルートなのでネットではデフォルトで自動的に一番余裕を見た日程を返しているが、明日10日の集荷なら16日配送は可能です」との答え。一旦18日でネット予約を入れ、再度電話でその変更処理をするという手筈の指示を受けた。今回は往復ではなく、往きが白川郷[A]、帰りは能登町[B]からなので、料金は4410円x2となった。
配送問題はこれで完了ではなく、上記AB間で空箱移送をしなければならないという課題が残っている。OS500なら折り畳んで宅配できるので話は簡単だが、Bikeporter
Proの場合サイズ的に宅配便とはならない。クロネコヤマトなら大型のヤマト便扱いだ。これは予約手配などなくて現地で集荷依頼することになるが、日程に合致するよう集荷・配送ができるのか確証はない。時間によっては宿の人に発送処理と代金精算をお願いする必要があるかも知れないというのも悩ましいところだ。但し荷物としてはかさばっても重量が軽いのでコスト負担は多くないのが助かる。
さて、集荷が翌日と言われたので自転車の梱包を急がないといけない。車体にダメージを受け難いだろうと言っても、Bikeporterは単なるプラ製の段ボール箱に過ぎない。クッションも何もないのでそれは梱包する側が工夫するしかない。僕はまず中でフレームがズレたりガタついたりしないよう、サドルを固定させるクッション性のサポートを作ろうと考えた。素材は東急ハンズで調達し、位置決めはフレームを入れたり出したり繰り返して、この辺りかなと目分量で両面テープ固定した。このクッションを加えたことでアウターリングが箱の内寸から若干飛び出すことになり、僕の場合はサドル高を2cm程度下げて収めることにした。
底部はこれである程度安定しても、上部にはフォークの先など空間があるのでそこは小物などで埋めるという話もあるが、必ず天地無用を守って輸送されるかどうかなど計り知れない訳で、できるなら家電製品を買った時梱包を開けると製品を守るように包んでいるスチロールみたいに、フレームを受け止める梱包材が欲しいと思う。僕は手元にあったスチロール材を形状がフィットするように切って両端を埋めてみた。ヘルメットや靴など同梱する小物類はその間に置くようにした。これでかなり安心感が高くなるような気がする。元々、Bikeporter
Proは海外遠征(?)する際には重宝するだろうとの目論見もあって購入を決めたので、この辺の梱包テクニックは周到に考えるに越したことはないと思う。
10日にピックアップされた自転車は結局翌々日の12日には白川郷の宿に配送された。何のことはない、宅配便と大差ない速さだった。もちろん無事到着していることは何よりも嬉しいが、このかさばる大荷物が自分の到着までの数日間宿の一隅を占拠するというのは、それはそれで気が引けることではある。
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