Thursday, September 27, 2018

チャリ族にしまなみ海道現地情報 - Local Shimanami-Kaido Info for Bike Tours

輪行袋の持ち込みで岡山からのしおかぜ特急には苦労すると前回書いたが、シクロの家に置かれているいろんなチラシの中に予讃線など現地で役立ちそうな情報をまとめたものを見つけた。僕のケースに関しては何も対策はないのだが、他のエリアに行く時には参考に読んでおくと良いネタもある。



ついでにしまなみ海道を走る広島市内発パッケージ・プランというのもあった。自転車を輪行袋で持ち込んで(あるいは途中レンタル)ツアーバスと組み合わせ、広島に戻る仕組み。軽装で走れそう。




Sunday, September 23, 2018

とびしま海道を走る - Touring Tobishima Kaido Island Roads


今年のイベントに考えたのはしまなみ海道からとびしま海道に渡る瀬戸内の島巡りツアーで、今治を起点に本州再上陸が広島の呉になるので昔なじみの友人とも旧交を温めることができるというもの。最初8月を考えていたら、西日本水害の発生で呉市周辺が大きな被害を受け、鉄道も動かなくなった。これはしばらく落ち着くまで様子見と待っていると、友人から呉線は9月9日から繋がるよとの情報を貰い、2度の3連休に挟まれた週に決行することにした。
自転車は道路の状況に不安要素も残っているので、CXタイアを抱いている重い方のOrbea Onixで行くことにした。その分、チューブラーでタイアが裂けた前回の能登のような悲劇は起きないと思う。輪行袋についても、車体保護で安心なオーストリッチOS-500で行くか、軽装のモンベルにするか検討した末に、今回は常に列車で担いで移動なので手荷物預かりはないことと、往路の目的地と復路の出発地が違うのでOS-500はその間を宅配手配が必要なことから、モンベルで済ませることにした。新幹線など列車のチケットは2週間強前にみどりの窓口で車両の最後部座席をうまく確保できた。背中の後ろ部分隙間に輪行袋を置ける可能性が高いから。

JRチケットは年寄りの休日倶楽部割引だが3万近くかかり、思いの外贅沢な遊びだと感じる。これがレース参加だとさらに1万くらいの出費が加わるからやはり一人旅に徹しておくのが自分向きと内心納得。
往きの新幹線は熱海乗車にしたら座席後部のスペースは既にサーフボードみたいな長いものやスーツケースに占領されていて一瞬焦ってしまったが、先客の荷物を移動するなどして3人席の側に割り込ませて貰った。確実にスペース確保するならやはり始発列車に限る。それと在来線グリーン車では2人席の後でも収まっていた筈なのだが、新幹線の2人席側だと輪行袋が少しはみ出してしまうのを知らなかったのは迂闊・・・。

岡山駅で新幹線から在来線特急しおかぜに乗り換えたが、この特急車両では座席後ろの隙間スペースに自転車が収まらなかった。幸い列車はガラガラだったので隣の席に押し込んで抱えるようにして今治までの2時間を耐えた。四国に渡る際はしまなみハイウェイバスかフェリーということかな?


Slight Difficulty in Ltd Express Shiokaze

宿は今治駅前のシクロの家というゲストハウスで、ここはサイクリング情報が山ほどあるし、宿泊者との情報交換も出来て自転車族には有り難い宿だ。メンテエリアもあるのがなんとも素晴らしい。


Service area in Cyclo-noie lodging
隣は駅弁屋で早朝から朝ごはんが食べられる。翌日、早めの朝食後は時間を持て余していても無駄なので予定より早く8時前に出発した。道路にはしまなみ海道ルートを示すブルーラインが市内から引かれていて迷うことなく進める。道路交差などでラインが消えるところもあるが先の方向を注意していればほぼ大丈夫そう。来島海峡大橋に向かっての最初の登り坂は長くてきつく感じるが、これを越えるとあとはもう少し楽だったと思う。
Kurushima Channel Bridge
Overviewing the west side of the Bridge
Hakata-Oshima Bridge

今回、展望を楽しめる場所をどこにするか考えて、大島の亀老山と岡村島のナガタニ展望台という候補が出て来たが、宿の提案で伯方島の開山公園(桜の名所)に向かうことにした。注意として、方向表示の看板に惑わされず左手方向の海伝いに進むこと。登坂路に入ると水害の影響だと思うが、土砂や砂が少しだが流れ出しているところもあるので、下りは特に慎重に。開山公園はパノラマ展望は得られるが圧巻という感じではなかったので、今思うと亀老山がやはり第1候補かなという気もするが、ルートを外れて300m越えのヒルクライムになるので、時間不足になることを心配して今回は弱気の選択をした。


View from Kaizan Park

昼食を何処かで取りたいと思ったが大三島の南ルートでは道中これといった店も見当たらず、まあ伊東豊雄ミュージアムまで行けばショップくらいあるだろうと先を急いだのだが、その期待は見事に裏切られた。僕はそこは伊東豊雄の建築とデザインに関するミュージアムだと勝手に思い込んでいたのだが、大三島の活性化を伝える展示があるだけで、伊東はそのプロジェクトを先導しているということだった。食事するところもなくそこで時間潰しの思惑はまるで叶わず、仕方なく宗方港へ向かった。


Itoh Toyoo Museum

A useful object in the museum parking

Munakata, Ohmishima Island
Munakata Ferry-Harbor
Orbea Onix with CX-style wheels

結果的にフェリーの到着まで宗方で1時間半くらい時間を潰すことになり、自販機でジュースと紅茶を買っておやつに持っていた菓子パンを食べた。船の先はいよいよとびしま海道だ。しかし残りの持ち時間を考えるとぶらぶらクルージングというわけにも行かなさそう。ペースを落とさず走ることに努め、豊島の御手洗の町並みくらいは寄り道してみておこうと大雑把な方針を頭の中で立てておく。それにしても今日は好天に巡られてラッキーの一言に尽きる。


Old Town of Mitarai, Toyoshima Island
御手洗へは豊島の橋を降りて左手に10分ちょっとで行ける。しかしここも人影はなく、どこも締まっている感じで寂しい限りだ。こうなったら日暮れ前に呉に入って川尻のオーベルジュでゆっくりするしかないとラスト・ランに入った。
しまなみ海道は橋の上は自動車と自転車・歩行者は別レーンに分離されており、多くの車は自動車道を次の橋に進む一方、自転車は島の一般道に降りるので、車にすれ違ったり追い抜かれたりすることも少なく落ち着いた走行が出来る。一方のとびしま海道は道路も橋も自動車と並ぶ普通の走行感覚になるのだが、島内の交通量そのものがさらに少ない。それが安芸灘大橋を渡り呉市に入ると夕方のラッシュもあってR185の仁方から川尻は車列の横を走る完全な市街地幹線道走行となった。フィンランド贔屓の宿スオミには無事5時半頃に到着。サイコンを見ると走行距離が101kmと久しぶりの百キロ超えとなっていた。思い返してみると今回は走ることだけで遊びの余裕部分がなかったツアーだった。


The last bridge Aki-Nada came in sight!






Saturday, September 22, 2018

白川郷から能登へ2017チャリ走 - Cycle Tour, Shirakawago to Noto 2017

今年のツアーを計画していて気付いたのだが、去年の一大イベントについて輪行の準備のことは紹介したものの、ここに結果報告することを忘れていた。そこで以下に手短な総括をしておきます。




まず自転車は西濃カンガルーで別送したので身軽な移動だが、その手配はちょっと厄介だった。まず送り先がレース会場だったりすれば良いのだが、登録されていないポイントだと安全を見て余分に手間が掛かるようで1週間前の集荷となるなど、ネットでの処理ではまとまらず、電話で相談してどうにか日程に合った手配ができた。

新宿バスタから23:25発の深夜バスで金沢に早朝到着、駅のカフェで軽食を取り白川郷行きの高速バスに乗る。このバスの乗客は皆観光客だが、75%くらいは外国人ということにまず驚いた。白川郷には10時頃には着いた。合掌造りの町を歩き、さらに小高い山に登って白川郷の全景も拝む。その町も至る所、中国からの観光客ばかりだ。宿はゲストハウスのアント・ハット。チェックインすると真っ先に荷物確認。自転車を組んだら、すぐにその大型段ボールを最終目的地の能登の宿に転送手配だ。これはヤマト便で1700円強。到着した日の午後は、大白川温泉というのが1時間くらい走ればあるらしいので、慣らし運転がてら往復した。








白川郷からスタートの翌日は五箇山集落を経てその先の相倉集落まで行って、なかやという宿に入る。R156はトンネルと橋がいくつも続く道だったが、車は多くないので概ね気楽に走れた。走行距離は28km程度と、のんびり進んでも時間が余る。五箇山は建物があるだけなので、その先の菅沼集落でたっぷり休憩時間を取って、昼食もそこで食べた。途中R156を外れて相倉への近道を進んだら、しばらく行ったその先が進入禁止になっていて後戻りするハメに・・・。相倉は観光客も少なく、落ち着いて合掌造りの集落の雰囲気が味わえて、穴場だなと思った。
Suganuma Village

Nakaya, Ainokura inn
2日目、相倉からしばらく登りをこなすと、城端に向けての長いダウンヒルの始まりとなる。途中、橋やトンネルを越す度に岐阜と富山の県境を行ったり来たりする標識を目にする。
実は今日の行程が氷見、七尾、和倉を経てさらにの先の国民宿舎まで長丁場なので、時間節約のため城端から氷見までは電車移動することにした。もう一泊多く取れれば、高岡も含めもう少し街を散策できただろうことは残念な部分。例えば和倉温泉には高級旅館もあるが、ここも足湯に使って休憩だけしたら能登島に渡った。島からは北側のツインブリッジで能登半島に戻り、ラストスパートして能登小牧台に到着。立派な宿にホッとする。


Foot bath in Wakura Hotsprings
Crossing Noto Island
Another rider stays here obviously
National Lodging: Noto-Komakidai
 3日目スタートすると程なく穴水の街に入るが、少しゆっくりめにクルーズしただけで基本素通り。今日のルートは距離の短い山越えコースを選んだが特につらい登坂はなかった。途中休憩は事前チェックしておいたジェラート屋さん。その後、海岸線に戻ると湾の反対方向に素晴らしい景色が展開して、しばし見とれながら走った。後で話を聞くとこの立山連峰がくっきり見渡せるのは年に2-3度ほどで今年は初めてとのことで超ラッキーだった一方、スマホしか持参しなかったことを悔いる。感動のあまり、注意が右側にばかり向いていたせいか、宿への左折ポイントを見落としてそのまま2キロくらい走ったところで突然後輪がパンクした。さらに応急処置にも失敗して、宿のフラッツまで自転車を引いての歩きとなった。不幸中の幸いは、それでも目的地までせいぜい3キロ程度の距離で済んだこと。でなければ途方に暮れていただろう。


City of Anamizu
A gerateria in the middle of nowhere!
A Rare Overview of Snowy Tateyama Mountains
Puncture!
Flatt's by the Sea
The box was waiting for me.
最終日の宿はちょっと奮発して、フラッツという豪州人の旦那が料理人で日本人の奥さんと切り盛りしている落ち着きのある民宿にした。着いたら早速、露天風呂で汗を流し、さらに自転車の解体・梱包をして西濃の集荷に備える。ここから空港へはそれほど遠くないが公共交通機関はなく、タクシーを予約しておけばどこでも500円で連れて行ってくれる足代わりのサービスが能登独特のスタイルだった。