今年のイベントに考えたのはしまなみ海道からとびしま海道に渡る瀬戸内の島巡りツアーで、今治を起点に本州再上陸が広島の呉になるので昔なじみの友人とも旧交を温めることができるというもの。最初8月を考えていたら、西日本水害の発生で呉市周辺が大きな被害を受け、鉄道も動かなくなった。これはしばらく落ち着くまで様子見と待っていると、友人から呉線は9月9日から繋がるよとの情報を貰い、2度の3連休に挟まれた週に決行することにした。
自転車は道路の状況に不安要素も残っているので、CXタイアを抱いている重い方のOrbea Onixで行くことにした。その分、チューブラーでタイアが裂けた前回の能登のような悲劇は起きないと思う。輪行袋についても、車体保護で安心なオーストリッチOS-500で行くか、軽装のモンベルにするか検討した末に、今回は常に列車で担いで移動なので手荷物預かりはないことと、往路の目的地と復路の出発地が違うのでOS-500はその間を宅配手配が必要なことから、モンベルで済ませることにした。新幹線など列車のチケットは2週間強前にみどりの窓口で車両の最後部座席をうまく確保できた。背中の後ろ部分隙間に輪行袋を置ける可能性が高いから。
JRチケットは年寄りの休日倶楽部割引だが3万近くかかり、思いの外贅沢な遊びだと感じる。これがレース参加だとさらに1万くらいの出費が加わるからやはり一人旅に徹しておくのが自分向きと内心納得。
往きの新幹線は熱海乗車にしたら座席後部のスペースは既にサーフボードみたいな長いものやスーツケースに占領されていて一瞬焦ってしまったが、先客の荷物を移動するなどして3人席の側に割り込ませて貰った。確実にスペース確保するならやはり始発列車に限る。それと在来線グリーン車では2人席の後でも収まっていた筈なのだが、新幹線の2人席側だと輪行袋が少しはみ出してしまうのを知らなかったのは迂闊・・・。
岡山駅で新幹線から在来線特急しおかぜに乗り換えたが、この特急車両では座席後ろの隙間スペースに自転車が収まらなかった。幸い列車はガラガラだったので隣の席に押し込んで抱えるようにして今治までの2時間を耐えた。四国に渡る際はしまなみハイウェイバスかフェリーということかな?
Slight Difficulty in Ltd Express Shiokaze |
宿は今治駅前のシクロの家というゲストハウスで、ここはサイクリング情報が山ほどあるし、宿泊者との情報交換も出来て自転車族には有り難い宿だ。メンテエリアもあるのがなんとも素晴らしい。
Service area in Cyclo-noie lodging |
Kurushima Channel Bridge
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Hakata-Oshima Bridge |
今回、展望を楽しめる場所をどこにするか考えて、大島の亀老山と岡村島のナガタニ展望台という候補が出て来たが、宿の提案で伯方島の開山公園(桜の名所)に向かうことにした。注意として、方向表示の看板に惑わされず左手方向の海伝いに進むこと。登坂路に入ると水害の影響だと思うが、土砂や砂が少しだが流れ出しているところもあるので、下りは特に慎重に。開山公園はパノラマ展望は得られるが圧巻という感じではなかったので、今思うと亀老山がやはり第1候補かなという気もするが、ルートを外れて300m越えのヒルクライムになるので、時間不足になることを心配して今回は弱気の選択をした。
View from Kaizan Park |
昼食を何処かで取りたいと思ったが大三島の南ルートでは道中これといった店も見当たらず、まあ伊東豊雄ミュージアムまで行けばショップくらいあるだろうと先を急いだのだが、その期待は見事に裏切られた。僕はそこは伊東豊雄の建築とデザインに関するミュージアムだと勝手に思い込んでいたのだが、大三島の活性化を伝える展示があるだけで、伊東はそのプロジェクトを先導しているということだった。食事するところもなくそこで時間潰しの思惑はまるで叶わず、仕方なく宗方港へ向かった。
Itoh Toyoo Museum |
A useful object in the museum parking |
Munakata, Ohmishima Island |
Munakata Ferry-Harbor |
Orbea Onix with CX-style wheels |
Old Town of Mitarai, Toyoshima Island |
しまなみ海道は橋の上は自動車と自転車・歩行者は別レーンに分離されており、多くの車は自動車道を次の橋に進む一方、自転車は島の一般道に降りるので、車にすれ違ったり追い抜かれたりすることも少なく落ち着いた走行が出来る。一方のとびしま海道は道路も橋も自動車と並ぶ普通の走行感覚になるのだが、島内の交通量そのものがさらに少ない。それが安芸灘大橋を渡り呉市に入ると夕方のラッシュもあってR185の仁方から川尻は車列の横を走る完全な市街地幹線道走行となった。フィンランド贔屓の宿スオミには無事5時半頃に到着。サイコンを見ると走行距離が101kmと久しぶりの百キロ超えとなっていた。思い返してみると今回は走ることだけで遊びの余裕部分がなかったツアーだった。
The last bridge Aki-Nada came in sight! |
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