師走にCD数枚を海外発注していたのがすべて手元に揃った。まずGimell盤のタリス・スコラーズ2枚のうち、年内すぐにバードが届いた。良い響きの録音だ。マニフィカートなど2曲は25年ほど前の彼らのCDにも収録されており、聴き比べるとそれほどの年月を隔てながら声質も曲想も極めて近いことに驚かされる。但し残響込みで遠めな響きがどうしても2次元的に聞こえてしまう。翻って新録音では自然な空間再現が心地よい。
この録音は元々、Byrdの生涯を追跡するBBCのテレビ番組企画のために収録したもので、その内容はYouTubeでも見ることができる。
ルセの平均律クラフィア第2巻が新譜発売ということで、これは予約注文した。カミさんがその中の曲を練習していて参考になるディスクはないかと言うのだが、うちにはグールドとリヒテルしかない。調べてみてもチェンバロのディスクはあまり多くないのが分かった。そんな時にルセの発売予定に遭遇したので、これは待つ価値がありそうだと思った。演奏はかなりゆっくり目な曲が多く、予想以上に真面目な、それでも重々しくないのでまずまず楽しく聴けている。チェンバロはフレミッシュ系の響き。
去年買ったロ短調ミサでサヴァールに填まってしまい、モツレクを衝動買いで注文の1枚に追加しておいた。3年ほど前に颯爽としたアーノンクール盤を買ったが、こちらは対称的に柔和な演奏。いずれもSACDのサラウンド録音だ。1991年の録音でソプラをサヴァールと同志のモンセラート・フィゲラスが歌っている。
さてタリス・スコラーズのもう一枚はPure-Audio Blu-rayの新譜なので予約注文、内容はルネサンス期の宗教曲で、アレグリの「ミゼレーレ」はシステナ礼拝堂で門外不出とされるのをモーツァルトが一度聞いて暗記したという逸話が残る曲だ。あとはパレストリーナのミサ曲。収録は2007年だから、伝送フォーマットの96kHz24bitが録音フォーマットなのだと思う。mShuttleのサイトでPC用にファイルのダウンロードもあるようだが、そこまでは試していない。
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