Thursday, September 10, 2015

孤軍奮闘のメディア - IWJ


iwj.co.jp
日程上すでに敷かれたレールを走るだけの今の状況を「正念場」と言えるのかどうか知らないが、ほとんど日和見ばかりの日本の報道メディアの中で孤軍奮闘の感があるのが岩上安身主宰のIWJというマイナーなネットメディアだ。今朝、このまま安保法案が国会を通過するのは耐えられないと、長いメールが来た。ここは採算度外視して、会員以外にも全コンテンツを閲覧可能に解放して、誰でもが反安保への参加をと一層の運動強化を訴えている。これからは国会前集会なども連日中継となる

Not sure if this situation can be called a crucial moment as it moves on the track that has been already defined by the power of majority in the Diet, but among opportunistically ignorant Japanese media journalism mostly, a uniquely provocative minor web site is the one and only IWJ (Independent Web Journal) run by Yasumi Iwagami.
This morning, I received a long email announcing their contents to be made entirely open for free to those without subscription as they want more people gather to oppose Abe's security bills. They will broadcast live the protesting activities in front of the Diet daily now.

長いメールはザックリ抜粋するとこんな内容。


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 いよいよ安保法制の与党による「強行採決」が秒読みとなってきました。秒読みといっても、国会の論議が「佳境」を迎え、煮詰まった末の採決ではありません。
 「昭和47年見解」のインチキ、存立危機事態の曖昧な定義、「法的安定性は関係ない」と発言した礒崎総理補佐官の再度の参考人招致、イラク戦争の総括ができず、侵略の定義も曖昧な安倍総理、核や非人道兵器の輸送はしないと言いながら「明文化」をしない問題、小池晃議員が暴露した自衛隊「内部資料」の問題、仁比聡平議員がさらに明らかにした新たな「内部資料」の問題、その資料で米国と「軍軍間」で勝手に約束していた河野統幕長の参考人招致などなど
 他にもあげればキリがありませんが、とにかくたくさんの問題、矛盾が置き去りのままです。上にあげたどれ一つとして、安倍政権から国民に対して納得のいく説明はなされていません。
 国会中継を一度でもご覧になった方なら分かると思いますが、質疑は何度も何度も中断しています。なぜ中断するかと言うと、野党の質問に対し、安倍総理や中谷大臣などが「一切まともに答えない」からなんです。何を聞いても「大丈夫です」としか答えない。その根拠は?と聞くと、「大丈夫と言ったからです」という調子が、この数ヶ月、ずーっと続いています。

 一昨日の参議院理事会では、92日に共産党の仁比議員が暴露した「内部資料」について紛糾しました。

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・米国に忠誠を誓う「軍人政治家」がペンタゴンで交わした「密談」の衝撃の全容! 防衛省内部文書・第二弾を暴露した共産党・仁比聡平議員に岩上安身が緊急インタビュー!

・【全文公開!】「安保法制は?」「来年夏までに」「辺野古移転は?」「変更ない」--米軍への忠誠示す防衛省
「属国」日本の現状が明らかに!新たな「内部資料」を入手!
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 この資料は、日本の「軍人」のトップが、米軍幹部らに「安保法制は夏までに成立します」「辺野古移転の方針転換はありません」「高価な戦闘機のあれやこれやを買います」「その他にも色々軍事的な協力します」と勝手に約束していた、という会談内容が記録されたものです。
 日本国民も国会も文民統制も憲法も、ぜんぶすっとばした暴挙です。これをすべてうやむやにして良いわけはありませんよね。
 しかし防衛省側は、「会談の記録は省内に存在するが、暴露資料と同じかどうかは答えられない」という意味不明な回答に終始しました。
 こんな状態にも関わらず、自民・公明は昨日、都内のホテルで会談して「16日の成立を目指すことを確認した」そうです。もし16日の採決が実現できなかったら、衆議院に差し戻して採決する「60日ルール」も適用するそうです。もはや何でもアリ。民主主義・立憲主義を潰しにかかっているとしか思えませんね。

 自民党が安保法制の次に目論む本丸「憲法改正」の青写真である、改憲草案を見れば一目で分かります。この草案を現行憲法と比較し、その異常性、危険性、独裁性をことごとく解説し、批判し、分析した書籍『前夜』をぜひお読みいただければと思います。

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 僕ら国民も、本気で「これからの独裁国家をどう生きるか」を考えなければいけない現実的な局面に来ていると思います。もちろん、そんな未来は阻止しなければなりません。
 連日の国会前抗議について、自民党の谷垣幹事長が「60年安保の方がすごかった」などと強がりを言ってみたり、菅官房長官が8.30の抗議行動について(主催者発表12万人と「警察関係者」の3万人余りという報道をあげ)「大きな開きがあるな」などと、矮小化したりと必死な様子です。

 しかし、60年安保も経験し、これまで様々な市民運動に携わってきた高田さんは「今回の国会前の動きはかつてないものだ」と断言しています。以下は、衆院で強行採決があった当日、716日の国会前抗議での高田さんの言葉です。
 「私は60年安保の時に高校1年生だった。ずーっと運動を見てきた、ずーっと運動に関わってきた。今日のデモや集会のように、自分の力、時間を使って、自立した個人として集まってきてるこの行動は、かつてない行動だ!」
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2015/07/16 「この抗議はかつてないものだ!」60年安保から運動を見続けた高田健氏が証言 国会前抗議の若者ら「私たちはあきらめない。必ずひっくり返す」
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 ちなみに「総がかり行動実行委員会」は、一昨日8日から18日(金)まで、毎日夜の国会前抗議を行います。今日から18日までは昼の座り込みも毎日行われます。これまでデモや抗議を生で見たことがないという方も、仕事の休み時間に、仕事終わりに、たまの休みに、なんなら仕事や学校を休んで、参加してみていただきたいと思います。
 IWJも、夜の国会前抗議を今日明日もちろん中継します。その他にも、全国各地の抗議、国民の声をとにかく可視化し、伝えまくります。とにかく多くの国民に届くように。NHKの「何も報じない」という強大なプロパガンダ、偏向報道に抗い、覆したいと思います。
 今後は、これまでのIWJの安保法制に関する様々な抗議、シンポジウム、インタビューなどの動画・記事をすべて、会員の方以外にも無料で全公開します。もうIWJの経営や財政を気にしている場合ではありません。どうか、どの動画記事でも良いので、多くの人への拡散にご協力いただければ幸いです。そして、こうしたIWJの活動をどうかお支えください!

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