Friday, March 23, 2018

NZ旅行 to Martinborough


ブルゴーニュにも負けない世界トップクラスのピノ・ノワール・ワインを作るぞと楠田さんがニュージーランドに入植して既に10数年経つが、毎年3月から4月の収穫期には日本から多くの助っ人達が手伝いに向かう。通常ならブドウ農家は季節労働者を雇うなどしてこの時間勝負の農繁期をこなすが、手作業で選果しながら刈り入れという丁寧であり非効率的な行程をクスダ仲間の日本人達が担う。周囲からは異端視されても、クスダがめざす純度の高いワインには疎かにできない作業だ。
僕はクスダ・ワインが日本に入ってきてすぐに楠田さんと知り合えて、それ以来一度はこの収穫に参加したいと思い続けながら実現することなく、ようやく今年意を決してニュージーランドに行くことにした。海外旅行自体が3年ぶりだ。
助っ人の多くはワインビジネスに関わる人達だ。一方の僕は全くの門外漢。しかも予定を組んでも、収穫開始のタイミングは天気次第で前後に流動するので、無駄骨とは言わないまでも理想的な作業日程に乗るかどうかは不確定なので、僕も出発直前までヤキモキさせられていた。
現地には3月12日に入ったが、多くの人たちは春休みが取りやすい下旬から4月上旬に集まりやすく、第1陣となった我々は3名、幸いなことに他の2名は8回、9回と来続けている超経験豊富な女性だったので、僕は彼女たちに頼り切って見よう見まねの手伝い作業を始め、夜は彼女たちとワインを囲んで夕食しながら様々な話題の会話を楽しめた。




NZワインの認知は年々高まってきたし、今は世界の資本家(億万長者とか)が投資先を探し生産に乗り出して、経済環境は活発なようだ。ワインに限らずここ数年でウェリントンなどの都市は海外からの流入人口と不動産投資で住宅物件の価格が高騰し普通のニュージーランダー達が住む家に困るという状況だそうだ。弱小生産者がそんな中でうまく立ち回るというのは大変だと思う。18ヶ月後に僕が曲がりなりにでも関わった葡萄が2018 Pinot Noirボトルとなって市場に出た時はきっとなんとも言い難い感慨を覚えることだろう。

マーティンボローでは美しい夕焼けも見たし、満天の星空でも知られる町だそうだ。



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