eyes on Japanese culture, art, travel and technology in more visible pictures ... and ultimately bike-riding
Monday, September 28, 2015
バッハのモテット全曲演奏会 - Tokyo Oratorienchor Sings Bach's 6 Motets
バッハのモテット全曲の演奏会を管弦楽付きのアレンジで聴いてきた。会場は第一生命ホールでほぼ満員、ステージ写真はないが休憩時間の様子はご覧の通りだ。合唱団の東京オラトリエンコールは約20年の歴史を持つ団体で、ドイツ訪問演奏も数回行っている。僕は初めて聴かせてもらったが、好印象を持った。
通常モテットはオルガンと低音弦楽器くらいを伴うか、頑張ってア・カペラで歌うこともあるが、オケが伴奏するという演奏は聴いたことがなくて興味深かった。最近の研究では、バッハの時代にはそういう伴奏付きも普通に行われていたようだとの指摘があるそうだ。確かにその威力は甚大で、歌う身としては絶対に歌いやすいし、長いメリスマでは強力な援軍になることは間違いない。聴く側からは、オケが加わると躍動感が増すというのがまず印象的だった。合唱も支援を得て歌唱がしっかりもするだろうし、やや弱くなる音域も楽器で補完されるので、全体の構成が堅固になるようでそれは相乗効果だと思う。各声部のバランスとメリハリの立ち方が秀逸で、聴いて楽しい演奏だった。合唱団員は特に若手ということではないと思うのだが、歌に生気溢れる若々しさが感じられたのは、指揮者の岡本俊久氏の音楽に与するところなのかも知れない。
話は飛躍するが、サイモンとガーファンクルがデュオを結成する前に、サイモンが一人ギター一本で歌うアルバム「Simon before Garfunkel」というのがあるのだが、2人版は伴奏も耳当たり良く快適に聞けるのに対して、1人版の方は歌い手と至近距離で対峙するような緊張感を発散するというくらい、曲も歌い手も同じなのにその違いに驚くのだが、ア・カペラで歌い上げた時のモテットもそんな特長が魅力になりそうだとも思った。
I went to a concert of Bach's six motets with an accompagnato of orchestra. The premise was Dai-ich Life Insurance Hall that was almost full, and I have no stage pictures but can post one during the intermission.
Tokyo Oratorienchor has about 20 year history, and have done several concert tours to Germany to date.
The motets are usually sung A Capella or with an organ and/or bass strings only, and I heard them with an orchestra for the first time. It seems some recent studies evidenced such performances regularly in the days of Bach. For choir members, it is definitely an immense assist particularly in the long melisma, and thus the entire music is much easier to sing. From the lister's viewpoint, the music appeared to add more energetic push, and the instruments complement the weaker voice zones (such as low keys in alto) to result in a more rigid structure of voice part elements, hence a better overall balance and particular appeals each other.
So this was a very comfortable performance to listen to.
Sidestepping the topic, there was an album titled "Simon before Garfunkel" that was before Simon started a duo with Art, and the million-seller music is, as everybody knows, so beautiful with smooth orchestration while the solo album radiated very tense appeal in music as if you confront with an artist face to face. The same music.
I imagine the Motets sung in A Capella as well would ultimately present the music with such a tension.
Saturday, September 26, 2015
政治を変えなければならない - The Regime Shall Be Changed
安倍政権の憲法破りの手口を見て「政権がクーデターに走るのか!」と思ったが、参議院特別委での法案採決は手続き的にも異常で、議事録すらもない露骨なクーデターそのものだった。安保法制は論議するにしても進め方に疑問を持つ人達も含め、国民の多くが納得していない状況だが、この結果にまず責任があるのは国民だと僕は思っている。白紙委任状を易々と相手に渡してしまった。
そして一昨日、ホラ、ホラ、またホラ吹き始めた!
大体「レッテル貼り」とか青筋立てて噛みつくけど、レッテル作りが好きなのは自分だろ。それも「美しい国」とか「一億総活躍」とか、悪趣味で無内容なキャッチフレーズしか作れないKYぶり。背後でヨイショは世耕か?
そんでもって「経済最優先!」、いつか聞いたセリフだよ。
今の矢は棄てて、新三本の矢と格好つけ |
昨年末の衆議院選挙で安倍政権は信任され安定多数を得たが、あの時自民党は消費税増税延期とアベノミクス一本槍で、シングルイシュー扱いだった。安保は争点ではないとも公言していた。投票した人達から「ここまでやってくれと言ったつもりはない」と当然文句が出る。
「でもお客さん、うちの契約書よく見てくださいよ。最後のところに2行くらいですが、安保のことも書かれてますよね。」と言い返されるのが落ちだ。
彼らのやり口は詐欺商法そのもので、この国の人々はあまりにもナイーブだ。
オレは共犯じゃないよ、こうなると予想していたから「まずは自公以外で」と行動した。大橋巨泉と同じだ。想定通りの開票結果を見て、国民のあまりの脳天気ぶりに国を棄てたい気分になったほどだ。それでも年明けになって問題の元凶は小選挙区制にある以上、それが変わればどうなるかシミュレーションしておこうと考えた。ちょうどイスラム国の人質事件が起こった頃だ。
1億人強の選挙人データを並べてみると、まず司法から憲法違反と断ぜられた一票の重みの地域格差が確認できた。その時の作業は得票データから議員数200名の中選挙区(票格差を是正、国政が都道府県割では時代錯誤と割り切り)を目指して推計してみたら、与党が過半数を維持しそうではあるが2/3には遠く及ばないと計算できた。方向性を見る叩き台としては妥当な部類だと考える。
しかし今回は小選挙区制のまま与党基盤の崩壊につなぐには、沖縄で全勝した統一候補方式を全国展開するしかない。前回の得票数を与野党で集計し直してみると、自公165、野党連合116、与党に近いその他が14となった。つまり前回程度の戦いでは衆院の逆転にまでは届かないことを示している。弱点は千葉・大阪・兵庫、そしてそれ以南の西日本全体。
共産党は早々と彼らとしては画期的な決断をして選挙協力の呼びかけに入った。危惧すべきは何かとフットワークの重い岡田民主党だ。国会内でも確かに不信任決議案の理由説明に立った枝野の100分演説は素晴らしい内容だったが、安保国会全体の追求姿勢で目立っていたのはむしろ共産党や孤軍奮闘の感ある山本太郎あたりで、この期に及んでも決断が出来ない民主党なら解党して新たに動き出してくれた方が今後の運動には力になるだろう。他方、小沢は共産党の提案に高い評価を示している。尤も前回の選挙戦では原発阻止を目玉に戦って生活の党は玉砕の様相だから、小沢の神通力を過大評価はできないとも言える。
ここはSEALDsを呼び水にしてでも、政党を超えたところで相当な力の結集を図らない限り山は動かない。敵は憲法を無視してまでも法案強行のシナリオを起こした連中だ。すでに来年夏の参院選のシナリオ作りに入っていると考えるは当然のことだろう。
そこで注目したいのが西東京市に拠点を持つ市民グループの運動だ。特に、選挙協力に止まらず焦点を選挙制度の変更にそれを実施する暫定的政府の樹立まで視野に入れているところが良い。もちろん政府となれば選挙改革だけ進めるわけではなく、その間の外交や経済運営もある訳でハードルは高いのだが、そこは極力官僚の実務力に期待をかけつつ、言うなれば暫定政権によるクーデター返しで政治体制の立て直しを進めるという筋書きだ。
Wednesday, September 16, 2015
Skip Sempé: Memorandum XXI - スキップ・センペのアルバム
これ、洋書ではありません。届いたのはSempéのCD5枚アルバム。
スキップ・センペはチェンバリストで古楽合奏団もまとめている演奏家。中身は古楽大全と言えるのかどうか、ルネサンス期2枚(Byrd, Monteverdi他)、ドイツ・バロック1枚(Bach他)、フランスもの2枚(Lully, Couperin他)と、彼のレパートリーを網羅したセットだ。ぶ厚い理由は英仏語の書き物2冊分ということもあるが、副題を「エッセイとインタビュー」とする中の読み物の内容が充実して濃い感じ。ならばやっぱり書籍と言うべきか。世紀のチェンバリストにも触れられている。これが届いたら、発売延期の五嶋みどりの無伴奏は出荷がしばらく遅れてもOKだな。
Shown in the photo is not a book: Delivered today is a 5-CD album by Skip Sempé, cembalist and also leads a renaissance/baroque ensemble. The content is a sort of ancient music oeuvre consisting of 2 CDs of renaissance (Byrd, Monteverdi & etc.), 1 CD of German baroque (Bach & etc.), 2 CDs of French composers (Lully, Couperin & etc.). Part of the reasons why this album is so thick is because the printed content is both in English and French, thus 2 books equivalently, but the content itself looks dense carrying the subtitle of "Essays & Interviews on Music & Performance". Eventually, I should call it a book. Now with this, I can tolerate myself with the delayed release date of Midori's Unaccompanied Sonatas no matter how long...
スキップ・センペはチェンバリストで古楽合奏団もまとめている演奏家。中身は古楽大全と言えるのかどうか、ルネサンス期2枚(Byrd, Monteverdi他)、ドイツ・バロック1枚(Bach他)、フランスもの2枚(Lully, Couperin他)と、彼のレパートリーを網羅したセットだ。ぶ厚い理由は英仏語の書き物2冊分ということもあるが、副題を「エッセイとインタビュー」とする中の読み物の内容が充実して濃い感じ。ならばやっぱり書籍と言うべきか。世紀のチェンバリストにも触れられている。これが届いたら、発売延期の五嶋みどりの無伴奏は出荷がしばらく遅れてもOKだな。
Shown in the photo is not a book: Delivered today is a 5-CD album by Skip Sempé, cembalist and also leads a renaissance/baroque ensemble. The content is a sort of ancient music oeuvre consisting of 2 CDs of renaissance (Byrd, Monteverdi & etc.), 1 CD of German baroque (Bach & etc.), 2 CDs of French composers (Lully, Couperin & etc.). Part of the reasons why this album is so thick is because the printed content is both in English and French, thus 2 books equivalently, but the content itself looks dense carrying the subtitle of "Essays & Interviews on Music & Performance". Eventually, I should call it a book. Now with this, I can tolerate myself with the delayed release date of Midori's Unaccompanied Sonatas no matter how long...
Thursday, September 10, 2015
孤軍奮闘のメディア - IWJ
iwj.co.jp |
Not sure if this situation can be called a crucial moment as it moves on the track that has been already defined by the power of majority in the Diet, but among opportunistically ignorant Japanese media journalism mostly, a uniquely provocative minor web site is the one and only IWJ (Independent Web Journal) run by Yasumi Iwagami.
This morning, I received a long email announcing their contents to be made entirely open for free to those without subscription as they want more people gather to oppose Abe's security bills. They will broadcast live the protesting activities in front of the Diet daily now.
長いメールはザックリ抜粋するとこんな内容。
■■■
いよいよ安保法制の与党による「強行採決」が秒読みとなってきました。秒読みといっても、国会の論議が「佳境」を迎え、煮詰まった末の採決ではありません。
「昭和47年見解」のインチキ、存立危機事態の曖昧な定義、「法的安定性は関係ない」と発言した礒崎総理補佐官の再度の参考人招致、イラク戦争の総括ができず、侵略の定義も曖昧な安倍総理、核や非人道兵器の輸送はしないと言いながら「明文化」をしない問題、小池晃議員が暴露した自衛隊「内部資料」の問題、仁比聡平議員がさらに明らかにした新たな「内部資料」の問題、その資料で米国と「軍軍間」で勝手に約束していた河野統幕長の参考人招致などなど…
他にもあげればキリがありませんが、とにかくたくさんの問題、矛盾が置き去りのままです。上にあげたどれ一つとして、安倍政権から国民に対して納得のいく説明はなされていません。
国会中継を一度でもご覧になった方なら分かると思いますが、質疑は何度も何度も中断しています。なぜ中断するかと言うと、野党の質問に対し、安倍総理や中谷大臣などが「一切まともに答えない」からなんです。何を聞いても「大丈夫です」としか答えない。その根拠は?と聞くと、「大丈夫と言ったからです」という調子が、この数ヶ月、ずーっと続いています。
一昨日の参議院理事会では、9月2日に共産党の仁比議員が暴露した「内部資料」について紛糾しました。
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・米国に忠誠を誓う「軍人政治家」がペンタゴンで交わした「密談」の衝撃の全容! 防衛省内部文書・第二弾を暴露した共産党・仁比聡平議員に岩上安身が緊急インタビュー!
・【全文公開!】「安保法制は?」「来年夏までに」「辺野古移転は?」「変更ない」--米軍への忠誠示す防衛省
「属国」日本の現状が明らかに!新たな「内部資料」を入手!
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この資料は、日本の「軍人」のトップが、米軍幹部らに「安保法制は夏までに成立します」「辺野古移転の方針転換はありません」「高価な戦闘機のあれやこれやを買います」「その他にも色々軍事的な協力します」と勝手に約束していた、という会談内容が記録されたものです。
日本国民も国会も文民統制も憲法も、ぜんぶすっとばした暴挙です。これをすべてうやむやにして良いわけはありませんよね。
しかし防衛省側は、「会談の記録は省内に存在するが、暴露資料と同じかどうかは答えられない」という意味不明な回答に終始しました。
こんな状態にも関わらず、自民・公明は昨日、都内のホテルで会談して「16日の成立を目指すことを確認した」そうです。もし16日の採決が実現できなかったら、衆議院に差し戻して採決する「60日ルール」も適用するそうです…。もはや何でもアリ。民主主義・立憲主義を潰しにかかっているとしか思えませんね。
自民党が安保法制の次に目論む本丸「憲法改正」の青写真である、改憲草案を見れば一目で分かります。この草案を現行憲法と比較し、その異常性、危険性、独裁性をことごとく解説し、批判し、分析した書籍『前夜』をぜひお読みいただければと思います。
※『前夜』の購入はこちら
僕ら国民も、本気で「これからの独裁国家をどう生きるか」を考えなければいけない現実的な局面に来ていると思います。もちろん、そんな未来は阻止しなければなりません。
連日の国会前抗議について、自民党の谷垣幹事長が「60年安保の方がすごかった」などと強がりを言ってみたり、菅官房長官が8.30の抗議行動について(主催者発表12万人と「警察関係者」の3万人余りという報道をあげ)「大きな開きがあるな」などと、矮小化したりと必死な様子です。
しかし、60年安保も経験し、これまで様々な市民運動に携わってきた高田さんは「今回の国会前の動きはかつてないものだ」と断言しています。以下は、衆院で強行採決があった当日、7月16日の国会前抗議での高田さんの言葉です。
「私は60年安保の時に高校1年生だった。ずーっと運動を見てきた、ずーっと運動に関わってきた。今日のデモや集会のように、自分の力、時間を使って、自立した個人として集まってきてるこの行動は、かつてない行動だ!」
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・2015/07/16 「この抗議はかつてないものだ!」60年安保から運動を見続けた高田健氏が証言 国会前抗議の若者ら「私たちはあきらめない。必ずひっくり返す」
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ちなみに「総がかり行動実行委員会」は、一昨日8日から18日(金)まで、毎日夜の国会前抗議を行います。今日から18日までは昼の座り込みも毎日行われます。これまでデモや抗議を生で見たことがないという方も、仕事の休み時間に、仕事終わりに、たまの休みに、なんなら仕事や学校を休んで、参加してみていただきたいと思います。
IWJも、夜の国会前抗議を今日明日もちろん中継します。その他にも、全国各地の抗議、国民の声をとにかく可視化し、伝えまくります。とにかく多くの国民に届くように。NHKの「何も報じない」という強大なプロパガンダ、偏向報道に抗い、覆したいと思います。
今後は、これまでのIWJの安保法制に関する様々な抗議、シンポジウム、インタビューなどの動画・記事をすべて、会員の方以外にも無料で全公開します。もうIWJの経営や財政を気にしている場合ではありません。どうか、どの動画記事でも良いので、多くの人への拡散にご協力いただければ幸いです。そして、こうしたIWJの活動をどうかお支えください!
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