Sunday, March 17, 2013

Deutsche Bahn – ドイツ鉄道の使い勝手


ケルンに着いた週は後半に向け天気が崩れる予報だったので、晴れているうちにベルギーのリエージュに行った。DBパスではアーヘンから国外の部分を追加支払いしなくてはならないのだが、窓口で希望のタリス特急を調べてもらうと割当枚数終了らしく、新たに全行程の購入が必要で一人€45だった。帰路はICE特急でこちらはアーヘンまでの代金のみ一人€18となった。
ベルギー特急のタリスは至って滑らかな走行の乗り心地良い列車で、赤を基調としたシックな内装となっていた。それに比べると帰りのインターシティーはやや古い車体のようで揺れがかなり大きかった。

Thalys express interior in red
ドイツで鉄道を使ってどこかに行く時は、DBのインターネット・サイトで時間その他詳細をしっかり確認するか、駅の窓口(Reise Zentrum)で詳しく相談することだ。なぜか?
ドイツの鉄道は網の目のように発展していて、的確に乗るのはかえってなかなか難しいと感じた。目的地に行くのに乗換駅が一様でなかったり、ルートが複数だったりするので、街中でバスに乗るのに近い心構えになる。例えばフランクフルトケルン間も二通りの行き方があって、ひとつはマインツ、コブレンツを経由して2時間かかる行き方だが、高速ラインに乗ると55分で着くので、駅の表示板を見て目的地と出発時間だけで列車を決めるのは不十分だ。
この路線の列車はかなり混んでいて座席の確保が難しい。指定座席にはタグが差し込まれていたり、新しい車両の場合は指定済み区間がディスプレイ表示されているので、それらを避けて座るところを捜すか、逆に指定区間と自分の目的地がオーバーラップしていなければそこに座るなど、咄嗟にルート知識が求められる。
我々はケルンに入る時、高速線の列車に乗ったが立ちっ放しだった。車内のディスプレイでは時速が280kmに達して高速走行だった。帰路はライン川沿いを見ながら空港に入ろうと考えてマインツ経由にしたが、念のため指定券を確保しておいて正解だった。Europassを持っている場合の指定料金は一人€4だ。 
Inter-City Express for Vienna
しかしここでも話は容易ではなく、指定券には車両番号27のように書かれていてもそれがホームのどの辺りなのか見当も付かないし、乗車位置の印自体がホームにはないので、ホームや車内を行ったり来たりする羽目になりがちだ。
Local train interior
今回我々は初めてEuropassを購入したが、入国後最初に駅でValidationを済ませた後は、使用する日毎に最初に列車に乗った時に左下の□欄に自分で日付を書き込む必要があるそうだ。日本でパスが郵送された際に同封されていた日本語説明書には「フレキシーパスの場合は自分で記入を」と書かれていたが、自分たちの5日間有効パスは別物なのだろうと思っていた。
車内検札は実際には来たり来なかったりで、すべてが厳密に管理されてはいないのが実状のようだ。

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