Sunday, March 17, 2013

ぶらりケルンの旅 - Trip to Cologne



ケルンに行ってきました。特に大きな目的はない旅ですが、友人の音楽家夫妻が現地で小演奏会を行うのを契機に応援ツアーにしつつ、あとは適当に観光という組み立てです。美術館巡りなどして割と居心地の良い街であることを実感しました。ただ3月上旬はまだライン下りなど始まっていない寒い時期で
泊まった宿は駅のすぐ近くにあるApartel am Domという小さなホテルで、大聖堂とは反対側の駅前の広い通りを左にずっと進んでいくと右角に見えてきます。朝食付きで料金は手頃、そしてキチネット付きなので自炊も考えていたのですが、鍋・食器などがなく、湯沸かし器とカップを借りてお茶を飲むくらいに留まりました。若いスタッフは全員英語が出来て好感の持てる対応でした。

観光目玉の大聖堂周辺はいつも観光客で混雑していますが、現地の人のお勧めに従って我々はその偉容を対岸のメッセ側にあるケルン・トライアングルという高層ビルの屋上展望台から眺めてみることにしました。広大なケルンの街の全貌をパノラマで楽しめ、主なランドマークをパネル表示で確認できるので、料金€3の価値ありでした。
Köln Triangle

この展望台に行く途中、ライン川を渡る橋には愛を誓う鍵が鈴なりです。
Hohenzollern Bridge filled with Love Locks

美術館はヴァルラフ・リヒャルツ美術館に行ってみましたが、場所が見つからずちょっと迷いました。建物自体はモダンで、2階から4階までを中世宗教画、バロック、19世紀の3つのテーマに分けて展示を構成していますが、中世美術のコレクションが圧巻でした。それらの作品はケルンに縁のあるものが多く、流石に大聖堂の街なればと感じました。
Wallraf-Richartz Museum with great medieval collection
展示室に入ると、まずマリアに抱かれたキリストの絵(ルッカ作)が目の前に現れ、その説明文の見出しタイトルは何と「スター誕生」です。その後も「ライク・ア・バージン」、「地獄の黙示録」、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などのタイトルが出てきましたから、この常設展示をまとめた学芸員は相当なユーモアと言うか洒落っ気があるなと感じ入りました。更に個人的に嬉しくなったのは、終盤の19世紀テーマのところで見落としそうに慎ましく、ジョルジュ・メリエスの絵が一枚飾られていたことです。「3Dの予兆」とか何とか言う見出しタイトルでした。
Movie-friendly introduction titled "A Star is Born"


荷物を抱えて滞在地を転々としたくないので、拠点はケルンにして鉄道で日帰りできるデュッセルドルフ、ゲルゼンキルヒェン、更にベルギーのリエージュなどの都市にも足を伸ばしました。

Stayed in Cologne but accessed to other cities via DB



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